関谷醸造の吟醸工房から車で5分、奥三河の小さな酒屋、米徳酒店が、蓬莱泉や稲武を中心とする奥三河近辺のつれづれごとを綴っていきます。kometoku.comの更新情報も随時載せていきますので、蓬莱泉の季節限定商品などをいち早くGetしたい貴方は要チェック。
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2008年10月21日(Tuesday) 深山幽谷 [長年日記]
_ 深山幽谷
ここ最近このブログに何度か登場している国際セミナー。
実はまだ続いている…。
本日御一行は、マイナスイオンがバリバリ出ていそうなこんな場所(↓)に足を伸ばした。
この場所はどこかというと、実は稲武と設楽町。別にワタシが事務局をしているからではないのだけど、奥三河を訪れることになった。
稲武では、大学の演習林を見学。稲武の中心地から面の木方面を目指し、途中から林道へ。車を降り、落ち葉を踏みしめて山道を登る。
大学院生が自分の研究を発表してくれる。林学の知識が全くないワタシには、話はチンプンカンプン。
こちらは(↓)、樹木の上の方まで登り、張ったネットに落ちた果樹等を集めている所。
調査の為に自分で用意したそう。因みに、この人、女性(♀)!!!
スゴイ!女性も強くなったもんだ。
道の駅「どんぐりの里いなぶ」でランチを済ませてから、午後のプログラムは段戸国有林(設楽町)へ。
段戸山の麓に、こんな美しい湖(↓)があるとは知らなかった。
広大な国有林の中、舗装もされていないデコボコ道を走る、我々を載せたマイクロバス。途中ガードレールもない細い崖道を抜けてゆく。窓際に座っていたワタシは冷や汗もののスリルを味わった。
こちらは(↓)、この国有林で最古のヒノキの造林地。
植林したのは、何と1894年。
樹齢120年物のヒノキの大木。国の計画では、180年に達するまでは、このまま育成する予定とのこと。
「林業というのは、時間の軸が長いのね〜」と思ったワタシ。
何十年という単位で考えないと、結果がついてこない。一代では無理で、幾つかの世代をまたぐ必要がある。
イエ(家父長制)という概念が社会の根幹を成していた時代は、世代を超えて受け継ぐということも可能だっただろう。しかし、イエ概念が崩れてきた現代においては、山林を維持管理していくのは至難の業ではないかと思う。
……そして、先ほどの120年物のヒノキ。間伐や枝打ちなど、定期的に手を入れているからあれ程までに見事に育ったという優等生なのだという。
段戸国有林では、それとの比較対象として、間伐等手入れの度合によってヒノキの成長過程がどう変わっていくのかを観察する区域を設けていた。
こちらは(↓)、間伐の程度が低いヒノキ林。地面にまであまり光が届かず、林の中は薄暗い。
こちらは(↓)、全く手入れをしていないヒノキ林。密度が高い。木がヒョロヒョロ。
■本日のまとめ
今日視察をしてわかったのは、日本の山林の問題点は、所有者や住民が山への関心を失い、手入れが成されないために山が荒廃して来ていること(特に人工林の場合)。
一方、セミナー参加者の国々では、材木需要や燃料用途として、住民による過剰伐採(度々違法の場合もあったりする)がもたらす森林破壊(deforestation)が進行しつつあることが大きな問題になっているとのこと。こちらは、人間の手が入りすぎることによる弊害といえよう。
人の手が入らないのも、手が入り過ぎるのもいけないという、結構微妙なさじ加減が必要なのが、森林保全なのね。
(Mrs.Pooh)
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