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2007年11月19日(Monday) カステラを酒の肴に!?
_ カステラを酒の肴に!?
福砂屋のカステラをもらった。かねて福砂屋のカステラの美味いことは知っている。仕事で福岡にしばしば出かけていた時期があって、福岡の百貨店でこれを買い求め、子どもたちの土産にしていた。

これはずいぶん前のことで、福砂屋のカステラは久しぶりだ。ここのカステラは、口に入れてべたっとするところがない。といってぱさぱさでない。口の中で、ぽろぽろとほぐれてゆくのである。底の所のザラメが、シャリシャリとして独特の風合いである。
改めて添えられている説明書を読んだ。

こういう主人敬白の類いは大抵食べる前に捨ててしまうのだが、これは一読の価値がある。なにしろ創業が寛永元年(1624年)、ポルトガル人が出島に閉じ込められる前の時代である。
卵を白身と黄身にわけ、まず白身をあわ立て、そこに黄身、ザラメ、上白糖、水あめ、小麦粉を混ぜて生地を作る、ザラメは攪拌する際に角が取れ底に沈ませるとある。
家のものが食べたあと、残りをサイの目にして酒の肴にした。

酒は蓬莱泉「秀撰」。たまたま米徳に行っていて、来合わせた関谷醸造の配達の人が「ああ、これ昔の二級酒。すきっとした味わいで今も人気があります」と、言った。
酒の肴にと思い立ったのは、江戸か長崎でかの料亭で、そういうものを出したという話を何かで読んだ記憶があったからである。大方、札差か、江戸詰めの諸藩の侍が宴席を重ねるうち、何か変わったものを出せと、女将にでもいって出てきたのであろう。その本を探したが、見つからない。だからどうやって食べたのか見当がつかない。
えいっそれならと、わさび醤油でやってみたが、これはぜんぜんダメ。金山寺味噌も試みたが合わない。ちょうど五平餅のクルミだれが残っていたので、これを試した。この方がましだった。甘いもののほうが合うようだ。
何もつけずにカステラのサイの目をそのままつまむのが一番というのが結論。芥川龍之介は、長崎でカステラをちぎって食べていたという。酒にはこれが良いかも分からない。
(ばか囃子)
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